アカヒトデシダムシ
シダムシ好きの皆さん、こんにちは! 昨日はアカヒトデからシダムシ(アカヒトデシダムシ・普通種)を見つけましたよ。 シダムシはヒトデの体腔内に寄生する甲殻類の仲間。 いまのところ日本国内では7種類ほど知られています。 さて、見つけたアカヒトデシダムシはこちら。 元々1個体だったものがちぎれてしまった可能性が高い4ピース(№1)と… さらに4個体(№2~№5)...
View Article熱い視線×2
つい先日書き込んだばかりのネタですが。 本日もへんな生きもの研究所のヨコヤホンヤドカリがどうも気になる。 貝の前管溝(矢印)から熱い視線を感じるのです(笑) よくよく見ると… おぉ!やはりあのウロコムシがこちらに熱視線を送っているじゃないですか! か、かわいい… 前管溝のカーブがちょうど体にフィットしていますね。 快適そうです。 このウロコムシは以前紹介した深海性のウロコムシと同種のようですね。...
View Article25号にロクソソメラを初確認?
内肛動物ロクソソメラの仲間。 お気に入りの生物のひとつです。 これはダイオウグソクムシの胸脚に付着しているロクソソメラの一種。 体の大きさ0.6mmほど。 がっしりと太い8本の触手にモジャモジャと毛が生えて、かなり粗野な印象。 触手冠の中に肛門と口があり、観察していると排便したりと、なかなかカワイイ。 内肛動物の研究者は世界を見渡してもかなり少ないようで、まだまだ知られていないことが多いようです。...
View Articleシダムシ飼育の一歩
夏休みが始まりましたね…今年も忙しくなりそうです。 そんな中、今週末、東京でシダムシの会合が開催されます。今進めている研究仲間(チームシダムシ!)の打ち合わせ 兼 飲み会。 今年の数少ない個人的な夏のメインイベントのひとつなので、楽しみです(笑) さて。 先日お伝えしたアカヒトデシダムシですが…結局、2日ほどは生存したものの、昨日死亡を確認しました。 残念。 いい感じにmiddle...
View Articleダイオウグソクムシ№26…
まずは訂正から。 先日の飼育日記でロクソソメラが付着していると紹介したのはイケメン25号ではなく、腹ペコ大王26号でした。 すみません。見間違えていました。 その上で残念な報告をしなければいけません。 今朝、そのダイオウグソクムシ№26の死亡を確認しました… 急なことで私自身が驚いています。 26号は去年の8月27日に入館して以来、どの個体よりも元気で食欲旺盛でした。...
View Articleウデナガゴカクヒトデからシダムシ4例目!
明日は第1回目のシダムシ会合で東京行き。今日の夜には出発です。 研究者の皆さんと会うのが楽しみ! さて。 ここで何度も紹介していますが… ヒトデの体腔に寄生する甲殻類であるシダムシのうち、日本から報告されているのは7種類ほど。 これまでに熊野灘の漸深帯からは報告はありませんでしたが、先シーズンはこの海域から3種の未記載種と思われるシダムシを確認しています。...
View Articleムラムラするのかニシキエビ
コーラルリーフダイビングゾーンの細長い水槽(E3a水槽) この水槽には大きなメスのニシキエビがいます。 普段は昼間は岩の中に隠れていることが多いニシキエビですが…過去3年ほど毎年、潜水掃除のダイバーを執拗にハグ?する不思議な行動が観察されています。 去年の様子 普段、そんな行動を見せることは全く無いので、いきなりの変化は何かのスイッチが入ったかのよう。 そしてしばらくするとまた落ち着きます。...
View Article花火大会だよっ!
今日は、鳥羽の花火大会 ♪ 花火は楽しみたいけれど、飼育係として気になるのは動物たちの反応です。 特に心配なのは、【水の回廊】ゾーンの動物たちです。 小樽からやって来たセイウチのツララちゃんにとっては、初めての鳥羽の花火。 どんな反応を見せるのか心配です。 もちろん他の動物たちの反応も気にしなくちゃなりません。 夜8時、花火が始まりました! 【ド~~ン!!】 ビビリの常連さん、ペリカンさん。...
View Articleハシキンメ孵化後48日齢
釣りバカ飼育員つじです。 もう何年も前からトライして、こちらでも報告してきましたが、 今年もハシキンメが産卵したので管理していました。 今回は飼育記録が飛躍的に伸びましたが、残念ながら48日齢で突然死亡。(前回は24日齢) 初めてここまで大きくなりました。 よく見ると肛門から排便も確認できますので、餌は食べていたんでしょうね。 まあ、大きくなったとはいえ、全長13.7mm...
View Articleフィッシィング・ドリー
ファインディン・グドリーではなく、 フィッシィング・ドリー。。 水槽内のドリーことナンヨウハギを釣り上げること。 えー、全国のディズニーファンの皆様、どうか誤解しないでください。。 時には釣らなければいけないときがあるのです。 釣りバカ飼育員つじです。 今年もコブシメ展示に向け、各スタッフが用意をしてまして、先日展示開始をしようとなりました。...
View Article魚魚リンピック2016開催中!
飼育日記でのお知らせが遅くなってしまいましたが 今、鳥羽水族館では夏のイベント「魚魚リンピック2016」を開催しております! どんな感じなのか、ちょこちょこ紹介して行きたいと思います。 プールサイドに置かれた立派なサッカーゴール!スナメリがサッカーに挑戦します。 ボールは、水に浮くタイプ、少し沈むタイプ、底まで沈むタイプ、と三種類用意しました。...
View Articleギンカクラゲをゲット!
ポ●モンGO!ではないですが、水族館前の海で久しぶりにゲットしたクラゲのお話しです。 今朝ゲットしたクラゲさんは【ギンカクラゲ】といいます。 「銀貨クラゲ」とよばれるよりも、英語名の【Blue button】(青いボタン)のほうが、合ってますね。 真ん中の丸い部分が浮きの役目をして、海面に浮かんでいます。 自分では泳がないので、風まかせ波まかせのクラゲさんです。...
View Articleシダムシは節足動物だ
またまたシダムシの話題です。 先週末は今進めているシダムシ研究の仲間と会う機会があったので東京まで行って来ました(水族館業務ではありませんが) こちらがその念入りなミーティング風景。 シダムシとは…そう、ヒトデの体腔中に寄生する寄生性の節足動物で、広い意味でエビやカニと同じ仲間。 ですが、なかなかそうは見えません。 例えばこれはアカヒトデの中から見つかるシダムシ。...
View Article12号からもロクソソメラ
昨日の夕方に見かけたのは、何かを訴えかけるかのようにこちらを向くダイオウグソクムシ№14(14号)。 時折、顎を動かすのでしゃっべているようにも見えたり… しばらく濃密に見つめ合っていました(笑) さて。 その日はへんな生きもの研究所でロクソソメラを探す女性(お客様)に声かけられました。 先日紹介したダイオウグソクムシの脚に付着する生物ですね。...
View Articleアラウロコクモヒトデの謎生物
4月9日に沖合底引き網で熊野灘の水深300mから採集したアラウロコクモヒトデ(盤径5mm) 盤の膨らみがずっと気になっていました(矢印) おそらく何かの寄生虫… 口側から見ても膨らみはハッキリ。 最近、シダムシ熱が高まってきたので、放っておいたこのアラウロコクモヒトデも解剖して中身を確認してみようと思い立ちました。 盤の表面をそっと剥ぐと…...
View Articleアカマンジュウガニが産卵していました
今朝、へんな生きもの研究所へ行くと…アカマンジュウガニが産卵(抱卵)していました。 孵化までしばらく抱えたままです。 実は、ちょうど1週間前の22日にこんな姿を目撃していたので、産卵はいつになるのか(交接から何日で産卵するのか)気になっていたのです。 ご覧のように、カニの生殖器は腹節内側にあるので、交接するときにはオスとメスはぴったりと体を密着させます。 ちなみに、下になっているのがオスです。...
View Articleミノカサゴがうがいをするわけは?
寄生虫の話題ばかりなので、今回はちゃんと展示生物ネタ。 ただいま、夏休み特別イベント「魚魚リンピック(ととりんぴっく)」が好評開催中~ 室内競技場のメイン水槽ではリオのカーニバル風にミノカサゴを展示していますが… その中の1匹が時々、エアーに向かって大口を開けてうがい?をしています。 閉館間際の夕方によく見かけます。 なぜだろう?と不思議に思っていたのですが… 先日、理由が判明しました。...
View Article魚魚リンピック ステッカーの金メダルは?
もうすぐリオデジャネイロオリンピックが始まりますね。 鳥羽水族館でも「魚魚(とと)リンピック2016」が開催中! その中のイベントの一つが3F企画展示室で繰り広げられている「体験コーナー」 生きものたちが行う競技や能力を紹介しつつ、私たち人間も気軽に体験できるようになっています。...
View Articleマーボーすねる。
最近飼育日記が某氏によって寄生虫パラダイス。 本人も自覚があるのか、カワウソおもしろいネタないん?と。笑 今日は普通の日記書いてましたねw すみませんw 最近マーボーが水に顔をつけて鼻息をブクブクしている事でも書こうと 思ったのですが。。。 なかなか写真がとれていなくて@@; どうにかかわいい写真だけでもと 朝から飼育場にお邪魔して 彼の寝ている隙に接写しまくり。。。 ふわぁ~...
View ArticleダイオウGO
今日、水族館入口脇にあるカフェのマスターから聞いて驚いたんですけど。 今、巷で大人気のポケモンGO。 その中の何とかというスポットにここがピンポイントで設定されているとか。 ダイオウグソクムシの巨大フィギュアです。 それでポケモントレーナー達はこのダイオウに向かってスマホ画面をピンピン?しているそうです… 知らなかった…と言うか、私はポケモンのゲーム自体よくわかっていないのですが。...
View Article