高校生がイカを解剖しに来ました
今、大阪大学の方と一緒に熊野灘のニハイチュウについて調べています。 ニハイチュウはタコやコウイカ類の腎嚢に寄生する体長数百μm〜数mmの小さな生物。多細胞生物でありながら体を構成する細胞はわずか40個以下で、器官の分化もありません。 種特異性が高いので寄主(タコ・コウイカ類)ごとに、異なるニハイチュウが見つかります。 例えばこういうニハイチュウや こういうニハイチュウなど...
View Articleミノエビと一緒にエビヤドリムシも展示しました
先日の沖合底引き網採集でエビヤドリムシが寄生したミノエビが採集できたので、試しに持ち帰ってみました。 ミノエビはすぐに死んでしまう印象があったのですが…今回はひとまず展示できました。 エビヤドリムシの仲間は主にエビの鰓室に寄生する等脚類(ダイオウグソクムシと同じ仲間)で、寄生されるとエビの胸甲は大きく膨らみます。 このミノエビは左の鰓室に寄生されているので左側が大きく膨らんでいます。...
View Articleスイクチムシがアクシデントで別のヒトデに移動しました
スイクチムシは見かけからは想像つかないですが、実はゴカイなど同じ多毛類(環形動物)の一員。 昨年は熊野灘の沖合底引き網で採集したヒトデ3種(ウデナガゴカクヒトデ、ヒメヒトデの一種、カンムリヒトデ)の体内から未記載種と思われるAsteriomyzostomum属スイクチムシを相次いで見つけました。...
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さぁー! 9月に入って早くも15日! 時の流れに身を任せてたら とんでもないところまで流されそうです。 ともちゃんです。 日中は蒸し暑かったりじめじめしますが 朝晩は涼しくなってきまして 皆様は、いかがお過ごしでしょうか!? あんまり特別おもしろいネタではないんですが 哺乳類日記が滞っておりますので 思いのままに書きたいと思います。笑...
View Articleイケメンが食べる
本日はへんな生きもの研究所の給餌日。 このところ、ダイオウグソクムシの水槽内が取り込み中だったので、しばらく給餌を控えていました。 3週間ぶりの餌はマサバとマイワシ 投入してすぐに反応したのはイケメン25号。 血まみれになってマイワシを食べていました(怖) ちなみに臭いの強い方が好みなのか、マサバは食べようとしませんでした。 また、今回は他のコ達は反応なし。 前回食べたグソガール24号も無反応…...
View Articleウミサボテンが産卵しました
釣りバカ飼育員つじです。 先日、帰宅してお風呂に入り、ゴボウ大量投入の豚汁を啜ろうとしたときにTEL もりたきさんからでした。 「つじくん、ウミサボテンが産卵しているよ!」 あわてて、短パンのまま水族館へ駆けつけました。 すると、 おお! (撮影はもりたきさん) 産卵しているではないですか。...
View Article至近距離
先日、写真を撮るのにラッコ水槽に入ったのですが、ロイズ君のカメラ慣れしていること。 近っ! 気がつくとすぐそばにいたのですが、カメラは気にならない様子。 なので、陸で伏せる時に近づいてみることにしました。 こんな感じですね。ケガ等が無いかチェックしてます。 かわいい♡ ゆっくり近づいていきます。 ここまで近づいても大丈夫! 至近距離のロイズ君でした☆
View Articleミノエビのエビヤドリムシ
先日15日、中秋の名月の夜。 ダイオウグソクムシ13号の状況を確認しようとへんな生きもの研究所に来て、気がついたのがウミサボテンの産卵! 13号を見に来なかったら気がつかなかったはず。 ラッキーでした。 辻君がウミサボテンの飼育・展示に力を入れているので、このまま上手くいって欲しいなぁ。 ぜひ頑張って下さい。 さて。 土曜日の夜は宿直だったのですが、ミノエビが死んでいることに気がつきました…...
View Articleアカテヅルモヅルの幼体を展示しました
熊野灘の水深140mで採集したアカテヅルモヅルの幼体をへんな生きもの研究所で展示することにしました。 この水深はヤギやウミエラ等の刺胞動物が多くいて、それに絡みつくようにテヅルモヅルの幼体が見つかります。 幼体はよく網にかかりますが、これまでに親は採集できていないので、少し違う場所にいるのかも知れません。 へんな生きもの研究所の「(仮称)鏡餅ウニ」の水槽に展示しました。...
View Articleウミサボテン産卵 その後
釣りバカ飼育員つじです。 9/15に産卵したウミサボテンの卵のその後です。 産卵から2日後にプラヌラとなった続きからです。 丸2日たった48時間後には、 端と端で色に違いが出てきました。おそらく左の濃い部分がポリプとなるところです。 ということは、薄い方が柄部(砂に潜っていくほう)か。。 シャーレを側面から見てみました。柄部となるであろう薄い部分を重力方向とは逆にして、...
View Articleアメリカザリガニの脱走
アメリカザリガニは、とっても脱走の名人です。 飼育担当のスタッフがこれでもか!というくらい対策をとっても… 朝、開館前のコーラルリーフダイビング水槽 ………「あれ?」「なんかおる」 ん、んんん?? アメリカザリガニ君、散歩中です。 「生きているの?」と心配されるかたもいるかも知れませんが…ご安心ください。大丈夫です。 わりと長い時間、水から出て歩き回っていても生きています。...
View Article実は、ダイオウグソクムシ13号は脱皮していました
ずいぶん久しぶりのグソク日記です。 かねてから脱皮の兆候をお伝えしていたダイオウグソクムシ13号ですが… 実は、既に14日の夜に脱皮を開始していたのです。 16~19日あたりに脱皮するだろうと予想していたので、だいたい正解…でしょうか?(笑)...
View Articleタコブネを展示しました
あまりお目にかからない、生きた「タコブネ」が入館したので、今日からへんな生きもの研究所で展示を始めました。 今回展示したのは、殻の長径5cmほどの個体。 成長すると殻径は9cmほどになるそうですから、これは若い個体でしょう。 タコブネはタコの仲間ですが、殻を持っています(メスだけ) それもオウムガイのようにしっかりとしたものではなく、薄い殻。 殻の内部はオウムガイの殻のような仕切りはありません。...
View Articleウミサボテン産卵 その後②
産卵から10日目 形はそこまで変わっていませんが、だいぶ伸張したように思います。 餌であるアルテミアを食べると、 こんな感じでオレンジ色になります。 消化には12時間ぐらいかかるみたいですね。 水温は25~26℃で運転中。 どこまでいけるか・・・。 観察していると色々と気が付くことがあります。 餌のやり方もちょっと変えました。 とりとめもない内容ですが、データとして残しておきたいので。...
View Article半分脱いで15日経過
先日14日に後ろ半分を脱皮したダイオウグソクムシ13号(結局、腹尾節は脱ぎませんでしたが) 日を追うごとに前半分の色が元通りに。 特に第2~4胸節に出現していた白い三角形Δの変化に注目! 脱皮後1週間あたりから徐々に消失しはじめています。 10日後 13日後…Δの消失と共に、後半分が少しずつ硬化してきたような。 そして昨日、脱皮15日後の様子。 Δはほぼ完全に消失。...
View ArticleニチリンヒトデのAsteromyzostomum属スイクチムシの行動について
ヒトデの歩帯溝(管足が並ぶ部分)に寄生するAsteromyzostomum属スイクチムシ(多毛類・ゴカイの仲間) この仲間は北極から3種、南極から2種が知られているだけで、日本近海から見つかったという報告はありません。 それが昨シーズン、今シーズンと熊野灘の水深300mから採集されました。...
View Articleニコニコ生放送で生中継します!
さてさて。 ダイオウグソクムシ13号が後ろ半分の脱皮をしました… 前半分は脱皮するのか!? どうせするなら(目撃者が多い)連休あたりが良いなぁ…などと妄想(予想ではないですよ)していたら…何と! ニコニコ生放送で70時間生中継をすることになりました。ぱちぱちぱち…(笑)...
View Articleダイオウグソクムシ13号死亡のお知らせ
昨日の夜中に書き込んだ飼育日記が今朝早くにアップされていましたが、同じ日の夜にこんな残念なお知らせをしなくてはならないとは… 残念です。 今朝、ダイオウグソクムシ13号の死亡を確認しました。 出勤して水槽を見て、すぐにいつもと違う様子に気が付きました。 今朝の地元紙にも国内2例目の脱皮だと、大きく取りあげられていたのに… 残念… 13号の飼育日数は1号と5号に次ぐ1192...
View Articleタコブネ死亡のお知らせ
先月27日に入館したタコブネですが… 残念ながら今朝、死亡を確認しました。 これまでの経験から当初より1週間程度しか生存しないだろうと予想していたので、今回はまぁ想定内ですね。 タコブネ軟体部を取り出してみました。 タコブネの第一腕はダンボの耳のような膜状になっていて、ここから分泌するカルシウム成分で殻を形成します。 こうやって見るとタコの仲間だということがよく分かりますね。...
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