カワウソ赤ちゃん
コツメカワウソの赤ちゃんはしっかりとミルクを飲んで、元気に育っています。 生まれた当初はあまりカワウソっぽさを感じさせなかったのですが、日増しにカワウソらしくなってきてます。 生まれて数日後。 頭が大きいな~という印象。身体はほっそりしてます。 生後二週間過ぎた頃。カワウソっぽくなってきた! 体つきもしっかりしてきて、歩き方もヨロヨロ感がなくなってきました。...
View Article脂肪なのか筋肉なのか、どっちなんだい、パワー。
皆さんこんにちは、ともちゃんです。 ボクの飼育日記で頻繁に紹介しているポウちゃんの体重についての話題。 朝の日差しで眩しそうなポウちゃん。 セイウチは発情期(12~3月頃)に向けて、増体していくことは皆さんご存じかと思います。 この増体する時期、オスでは顕著に首回り~肩にかけて大きくなっているのが写真を見返してみると分かります。 発情期においては、血液検査で性ホルモン値を測定します。...
View Articleザ・信頼貯金。
皆さんこんにちは、ともちゃんです。 セイウチの泉ちゃんが鳥羽水族館にやってきて、もうそろそろ1ヶ月になります。 ポウちゃんとの関係は、見た感じ悪くはなさそうで、お互いにアプローチしあう場面も見受けられます。 以前に飼育日記でも書きましたが、あくまで「お互い」の状態がマッチすることで交尾成功に繋がります。 オスが準備万端でも、メスの体の準備が整わないといけません。...
View Articleヒモムシをゲット!
飼育日記でマイナー生物ばかりアップしていますが、個人的にはどれもカワイイ、魅力的だと思うものばかり。 でも、世間的に不人気な無脊椎動物は何だろうか?と考えていて、思いついたのがヒモムシの仲間(紐形動物)。ゴメン、ヒモムシ。 とにかくその名を検索しても、引っかかってくるのはネガティブなワードばかり…(個人的には好きですよ)...
View Article体を大きく見せる知恵。
皆さんこんにちは、ともちゃんです。 セイウチの見た目からの特徴は「口の周りのヒゲ」と「キバ」だと思います。 セイウチの代名詞ともいえるこのキバは「幼獣やメスに比べてオスの方が長く太くなる」という記述を見かけました。 泉ちゃんのキバ。 ポウちゃんのキバ。 ツララのキバ。 これは野生下・飼育下、与えているエサの種類によっても変わってくると思います。...
View Articleアシナガサンゴ
月曜日、恒例の熊野灘沖合底曳き網生物採集に行ってきました。今回で55回目の乗船。 早朝3時出港で夕方の7時過ぎまで。 今回は熊野市の沖合、水深120-380mあたりでしたが、私自身初めてとなる生物も採集できました。そのひとつがこちらのアシナガサンゴ(前々回はホネナシサンゴの話題でしたが、今回はアシナガですね)。...
View Article道化鰌
今日は読者の皆様にクイズを出題させていただきます。 こちらはトバスイで飼育している生物を漢字で表記しています。 その生物の名前をお答えください!! さてさて、わかった!という方はいるのでしょうか? ちなみにですが、ジャングルワールドで飼育されている淡水魚です。 ヒントとして身体の一部をお見せします。 この模様と赤い尾鰭が特徴の魚です。 では、そろそろ正解の発表に参りたいとおもいます。...
View Article「やまおかの推し魚」第10回 ウツボ
ついにこの時が来ました。 「やまおかの推し魚」も今回で10回目。 このコーナーを始めた時から、10回目はこの子にしようと心に決めていました。 その子とは・・・ そう、ウツボです!! 何を隠そう、私は大のウツボ好き。 つまり推しの中の推し、超推し魚なのです!! 中には何故ウツボ??という方も多いかと思います。 そこで今回はウツボの推しポイントをご紹介します。 まず1つがこの可愛らしい眼。...
View Articleセイウチの嗅覚に関する一考察。
皆さんこんにちは、ともちゃんです。 セイウチの鼻は開けたり閉めたりが自由にできる構造になっています。 鼻が閉じてます。 鼻が開いてます。 基本的に鼻の穴は閉じていることが多く、開ける時はどんな時かというと「(水中にいて)呼吸する時」と「においを確認する時」に大別されます。 僕たち人間の鼻の穴はずっと開いていますが、もし、開け閉めが自由自在にできる人がいたら教えて下さいm(__)m...
View Articleバレンタインデー企画 オンラインツアー開催!
皆さんこんにちは。バレンタインには良い思い出がほとんど無い もりたきです。 今回は告知です。 来たる2月13日(日)と27(日)の10:00~オンラインツアー【バレンタインデー企画】これも愛!?へんな生きもの×水槽のカップルたちを開催します! 今回は水族館にいる生きものたちの様々な「オスとメス」「愛のカタチ」を紹介しますよ。 もちろん私が話すので(?)へんな生きものの話題が中心です。 詳細はこちら...
View Articleセイウチの味蕾。
皆さんこんちは、ともちゃんです。 セイウチはエサを食べる時は噛まずに丸飲みです。 口内に歯は生えていますが、咀嚼はしません。 意外と知られていない(?)のが「舌がある」ことです。 クウちゃんの舌。 セイウチは哺乳類(海棲哺乳類)で舌があります。 舌には甘味や塩味、苦味などの味を感じる器官である「味蕾(みらい)」という組織が存在します。...
View Articleキンチャクガニのエサの食べ方
先日、キンチャクガニについてお話しする機会がありました。 キンチャクガニはハサミ脚(第1胸脚)にイソギンチャクを持つ習性が有名ですが、話の中で、相手の方からキンチャクガニは餌を食べるときに大事なイソギンチャクを手放すのですか?と質問を受けました。...
View Articleテングカワハギのハレム
エントランスホールにあるサンゴ水槽に新しくテングカワハギのメス3匹が仲間入りしました。メスがやってくるまではこの水槽はオスが1匹だけだったので、現在、憧れのハレム状態です(笑)。 (画像は以前撮影したもの) テングカワハギはサンゴ(ミドリイシ類)を専食し、餌となるサンゴの周囲に縄張りをつくります。...
View Article「草を得た魚」
海底に広がる草原。 太陽の光を浴びて優しく揺れる緑の中を、自由気ままに暮らす生きもの。 想像しただけで素敵な光景が浮かびます。 へんな生きもの研究所にある「アマモ水槽」ではそんな光景の再現に努めています。...
View Article寝る子は
生まれた時は、片手に乗るサイズだったコツメカワウソの赤ちゃんですが 両手サイズになりました。 とは言っても、丸まると手の中に入ってしまうくらいです。 平和な寝姿・・・和みますね。 生まれてすぐは、鳴いて動いてパタッと寝て、の間隔が短いと思いましたが 徐々に寝ている時間が長くなっている感じがします。 寝る子は育つ! 2月6日。かなり大きくなったけど、ぬいぐるみにはまだ届かない。...
View Articleテングカワハギの寝姿
前回紹介したテングカワハギですが、実は寝姿もとても可愛いので見てください。 先日、夜の9時過ぎの水槽で、サンゴの枝を支えにして寝ているテングカワハギのオスを見かけました。その後、11時頃にもう一度確認しても、全く位置が変わっていません。すっかり熟睡している様子。 一見、無防備に見えますが、テングカワハギの睡眠スタイルはいつもこんな感じです。...
View Articleセイウチはcarnivore。
皆さんこんにちは、ともちゃんです。 前回のセイウチの舌についての日記にご質問がありました。 「セイウチのエサは野菜系(海藻など)は含まれませんか??」という質問です。 セイウチは自然界では「二枚貝を主な主食としている」と記載された本や論文がほとんどです。 貝類の他には甲殻類やナマコといった、比較的スピードの遅い底生生物を獲物としているようです。...
View Articleセイウチらしさ。
皆さんこんにちは、ともちゃんです。 ポウちゃんの体重はここ3週間ほどは、1210㎏周辺を推移しています。 昨年12月くらいから顕著に増え始め、少し落ち着いてきた感じがします。 ここ最近は給餌量を体重の2.0~2.5%を目安にして与えていました。 ですが、体重がドンドン増える➝ずっと同じ量の餌では体重の2.0%の給餌量を保てないので、少しエサを増やしました。...
View Articleナスビイソギンチャク
朝の見回り中、ふと見ると熊野市沖 水深150mで採集したナスビイソギンチャクが触手を伸ばしていました。まだ水槽環境に慣れていないのか、今のところ触手を伸ばすのは朝ぐらいで、日中はあまり見かけません。貴重な1枚です。 本種は砂泥地に生息する種類で、細長く伸びた体壁に泥をまとっています。...
View Article神のみぞ知る。
皆さんこんにちは、ともちゃんです。 昨日はバレンタインデーでしたね。 すっかり忘れていました…歳かな… セイウチたちにはバレンタインデーもホワイトデーも関係はありませんが、ちょうどこの時期は恋の季節です。 左:泉ちゃん、右:ポウちゃん セイウチは1頭のオスに対して複数頭のメスでハーレムを形成するのは、皆さんもご存知かと思います。 オスもメスも己の遺伝子を残すために命懸けです。...
View Article