ウデナガゴカクヒトデのシダムシを調査しました
先日の木曜日は熊野灘の沖合底引き網漁船に乗せてもらい、朝5時から夕方5時まで生物採集。 今回は漁船が目当てとする魚(アオメエソやムツなど)の獲れるポイントからほとんど移動しなかったので、5回の曳網で獲れた生物種はほぼ同じ。 水族館としては色々な生物が採集できた方がありがたいのですが、これはこれで仕方がありません。無脊椎動物はウデナガゴカクヒトデばかりが大量に採集できました。...
View Articleカンムリヒトデにスイクチムシを寄生させてみました
先日の沖合底引き網では、去年新種発表されたカンムリヒトデスイクチムシが1匹だけ採集できました(スイクチムシは棘皮動物に寄生するゴカイの仲間です)ちなみに、本種はカンムリヒトデの胃に寄生しますが、特に悪さをするわけではないので、寄生というよりも共生と表現した方が適切かもしれません。...
View Article黒いザリガニ参上っっ!!
参上!! というわけで、新入社員ならぬ、新入ザリが入社(?)したので紹介します。 タイトルでお分かりの通り、こちらです。 じゃじゃーーん!! ビビるくらいかっこいい( *´艸`) こちらの黒いザリガニは、皆様ご存知のアメリカザリガニです。 そう。夏場になると君の家の近くにある川や水路にいる、あのアメザリです! 「いやいや、アメリカザリガニは赤ですから。」...
View Article餌の準備
飼育係の重要な仕事のひとつに餌の準備があります。私が担当するスナメリの餌はマアジで、冷凍されたブロックを毎朝解凍し、鮮度がよいものを大・中・小に分けていきます。現在、鳥羽水族館には8頭のスナメリが飼育されていて、1頭あたり3キロほど食べるので、合計24キロのマアジが必要です。マアジ1匹は40~60グラムなので、500匹ほどを選別することになるでしょうか。これを1年間続けたら、なんと18万匹以上を選別...
View Articleくつろげますか?
ペンギン達はそれぞれにお気に入りの場所があって、その場所にいる事が多いです。 そこでくつろいだり、眠ったりするのですが、「ナッツ」のお気に入りの場所が この岩の上。この写真だと普通に見えますが、実は・・・ この岩の下、こんな風になってるんです。かなりの高さ。 しかもこの岩、端が下向きのスロープ状。 ここのギリギリの場所でぼんやり立っていたり、眠ったりしているナッツちゃん。...
View Articleアフリカマナティーの上唇
いつも紹介している無脊椎動物以外に、私はアフリカマナティーも担当しています。1996年のアフリカ調査(捕獲・輸送)以来の関わりなので、すでに22年以上になります。 冬になると餌の牧草がやわらかくなることもあって、夏に比べて「かなた()」の摂餌意欲が上がるようです。 午後は昼寝をしていることが多いかなたですが、先日は午後も積極的に餌を求めて浮上していました。 個人的に彼らの...
View Article大きなアサリ
水族館では魚などの餌に生きた「アサリ」を使っていますが、先日購入した中にひときわメガサイズの個体がいました。なんと殻径7㎝(70.2mm)もあるじゃないですか!(ちなみにラッコの餌などには「大アサリ」を与えていますが、これはアサリではありません。標準和名はウチムラサキでアサリとは別種になります)...
View Articleみかんちゃんショーデビュー!
皆さんこんにちは! 突然ですが12月15日にショーデビューをしたアシカがいるので紹介したいと思います。 この子はカリフォルニアアシカという種類で5歳の女の子、名前を「みかん」といいます! みかんちゃんがショーに出るのは、不安でいっぱいでした。 練習ではミスすることもあり、ショーで使うBGMや効果音にビックリしたりと、正直ショーを目前にしているとは思えないほどでした。...
View Articleトレーニングのススメ!その⑰
トレーニングのススメ!前回の続きです。 トレーニングを進めていくときには「脱感作」と呼ばれる、環境やモノに慣れさせるということが重要です。エサをあげるのも、まずは人の手から食べるということに慣れないといけませんし、ターゲットを使うにも慣れさせないと怖がらせてしまうだけです。...
View Article今日から、ウチは!!
皆さんこんにちは、ともちゃんです。 自分の事を「私は」「僕は」というより「ウチは」っていう人が好きなともちゃんです。 今年も残りわずかとなりましたね!残すイベントはクリスマスぐらいでしょうか!? 最近よく、お客さんに話しかけられることが多いです! 子どもから若者、年配の方まで色んな人と話すことがありました。...
View Articleパラオオウムガイが孵化しました
先日、鳥羽水族館初となるパラオオウムガイが孵化しました。これまでにオオベソオウムガイ、オウムガイの孵化に成功していますが、これで3種目の繫殖成功になります。殻径3㎝ほど。やはりカワイイですね(笑) さて。...
View Articleムチムチボディのあの子
こんにちは、いそぴーです(‘ω’)さて今日は、8月に生まれたオタリアの赤ちゃん【みぞれ】についてです!みぞれファンの皆様お待たせしました!笑 昨日の夕方に、母親である【あられ】のトレーニングに私もカメラマンとしてお邪魔しました。夕方なので、写真が暗めです。すいません。 あられの後ろにべったりな、みぞれ。 近くで見ると目元が、あられにそっくりです(*^^*)...
View Article日本の川の自由気ままなオシドリ
Jコーナー「日本の川」の巨大な川水槽にて現在、一羽のオシドリを飼育しています。この子がまた大きな展示水槽内を自由自在に飛び回るため、なかなか見ることができない・・・と途方に暮れる方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんな方々のために、可愛らしいオシドリの写真を少しご紹介。 オシドリがいるのはこの大きな水槽ですよ。早速裏側から回り込んでさがしてみましょう。...
View Articleオウムガイ類の孵化個体を比較する
今回、パラオオウムガイが孵化して、鳥羽水族館で繫殖に成功したオウムガイ類は3種類となりました。 ここで念願の孵化個体を比較してみることにしましょう(以前から個人的に興味がありました) パラオオウムガイ Nautilus belauensis オオベソオウムガイ Nautilus macromphalus オウムガイ Nautilus pompilius う~ん、なかなか面白い(笑)...
View Articleメリークリスマスイブ
待ちに待ったクリスマス!ここ鳥羽水族館でもそこかしこにサンタさんが出現しています。今日と明日にはいつも担当しているジュゴンのセレナのところにもサンタさんがやってくるのだとか。。 そんな華やいだ空気の中でもペリカンたちは通常運転。寒さにも負けず元気にごはんを食べ泳ぎ寝ています。...
View Article白いクリスマスツリー
メリーグソクマス! クリスマスシーズンに合わせたかのように、へんな生きもの研究所のオオグソクムシの背中に「白いクリスマスツリー」が出現しました。 イメージ画像 いや、ホントはクリスマスツリーなんかじゃありません(笑)。実はこの体色変化はオオグソクムシの脱皮兆候(サイン)なのです。...
View Articleベビーラッシュとお食い初め
先週の水曜日を皮切りに、パラオオウムガイが次々と孵化しています。昨晩も4匹目が孵化しました。孵化個体には学名のNautilus belauensisから生まれた順にB…と通し番号をつけています。 こちらが最初に孵化したB1です。このコは孵化直後から状態が悪く、残念ながら4日後に死亡してしまいました。死後確認したところメスでした。 B2(12/20孵化) B3(12/23孵化)...
View Articleメイークリスマス!
いよいよ、今年もあとわずか。メイ―クリスマス!ということで、メイちゃんに恒例となりましたクリスマス・アイスケーキのプレゼントをしました。 クリスマスツリーを飾り・・・。 ☆を飾り・・・。 ケーキを食べて・・・。 今年は、いろいろありましたね。メイちゃんだけのクリスマスでしたが、アイスケーキを食べて元気に過ごしてくださいね。...
View Article霧の中のアクアリウム
「極彩色(ごくさいしき)」をずっと「キョクサイショク」と読んでいました・・・ニッシ―です。 まあ、個人的な事はさておき。 近年SNS媒体等で、【濃霧】が発生すると様々な写真がUP される事があります。 ここ最近でも鳥羽の街が濃ゆ~い霧に包まれることがありました。 その時の写真がこちら。 カピバラに給餌をしているときの一枚。...
View Article2018年10大ニュース(ムセキツイ編)
いよいよ年の瀬。…ということで2018年をムセキツイ10大ニュース!で振り返ってみたいと思います(順不同です) ジャジャン! ①鳥羽水族館初となるパラオオウムガイが次々と孵化! ②ツノモチダコのニハイチュウ4新種が記載。鳥羽にちなんだtobaense(鳥羽)kukii(九鬼) moritakii(森滝)が学名に。 ③重なるウニPrionechinus...
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