菅島沖の生物がいろいろ入館しています
最近、水族館近くの(同じ市内にある)菅島の漁師さんから生物をよく頂戴します。 イセエビの刺網に掛かった不要な生物、例えばセノテヅルモヅルやキサンゴの仲間、ヤギの仲間などなど。 水族館では、昔から鳥羽からさらに南下した志摩半島まで出かけて、漁師さんから生物を分けていただいていますが、こんな風にすぐ近くの鳥羽湾から色々な生物を収容する機会はほとんどありませんでした。...
View Articleついに独り立ちか?
成体のセノテヅルモヅルに時々幼若個体が取り付いていることがあります。 おそらく親子ではないようですが、個体間の移動はほとんど無く、一度取り付いたらその関係は長期間持続するようです。 幼若個体は成体の腕の中に身を潜め、餌を横取りしつつ成長しているようなので、この行動は「すねかじり」的なものではないかと考えています。 いつもは口のある裏側に潜んでいますが、ごく稀にこんな風に表に出てくることも…...
View Article展示がえをしました
…すっかり秋になってしまいました。 この夏水族館前で採集した「ちびアオリイカ」たちを水槽で展示していましたが、 彼らがすくすくと成長し、水槽が手狭になってきましたので、展示がえ(生きものの入れかえ)をすることにしました。 かわりに登場したのがこの子です。 名前を「ナンヨウツバメウオ」といいます。 この子は子供です。 見た目は茶色で地味ですが、それにも意味があります。...
View Articleペディケリナ!
最近、ルーティンワークの合間に夢中になっているのがロクソソマを初めとする内肛動物。 飼育日記でもちょこちょこ紹介しています。 この内肛動物は世界で150種類ほどが確認されているようですが、見つかっていない種類もまだまだ多いそうです。 お互いが細い根っこ(走根)でつながる群体性のグループと、一つ一つが独立して生活する単体性のグループがあって、特に私が好きなのは単体性のロクソソマ科の方。...
View Articleある日のセイウチパフォーマンス笑。
こんばんはー!えんどぅーでーす★ この間、セイウチショーでちょっとした事件が起きたので、報告したいと思いますw ショーを見てくださった方はご存知かと思うのですが、クウちゃんのトレーナーは、水鉄砲やハーモニカなどの道具を持っていきます。 大事な道具なのでもちろん忘れることがあってはいけないのですが、うっかり!なんて時も、やっぱりあるんですよね。...
View Articleダイオウグソクムシにコケムシがいました
ダイオウグソクムシ№5の左第5胸脚あたりに秘密の花園をつくっている内肛動物(ロクソソマ科ロクソソメラ属の一種) 萌えます。 他の脚にも付着していないかと、今朝、ちょうど良い向きにいたダイオウグソクムシ№5を観察してみました… すると、右第3胸脚の広範囲にもフラワーガーデンが! それだけじゃなく、もうひとつ面白い生物も見つけました。 コケムシです!(大きめの傘みたいなのがそうです)...
View Articleタカアシガニが交尾していました
以前、飼育日記で紹介したタカアシガニは2ヶ月以上交尾前ガードを続けています。 『壁ドン:http://www.aquarium.co.jp/diary/archives/12181 』 それが昨日の昼過ぎ(13:27)水槽の前を通りかかったら…交尾しているじゃないですか! 急いでケータイで撮影。 カニ類は向かい合って交尾します。 少しわかりにくい画像ですが、メスは背後の壁とオスに挟まれた格好です。...
View Articleダイオウグソクムシの顎脚
ダイオウグソクムシの口元を見ると、口元を覆う顎脚がよく分かります。 胸部の付属肢は本来8対あるのですが、その第1胸肢が顎脚に変化しているのです。 (第2~8付属肢が歩行肢になります。7対14本) これまで、あまりじっくりと見ることは無かったのですが、今日は観察する機会がありました… あれ?なんだこれ? 顎脚の内側がチャックのようにしっかりと噛み合わさっています。...
View Articleロクソミトラがオニダルマオコゼに付着していました
へんな生きもの研究所のオニダルマオコゼの体表に付着していた内肛動物ロクソソマ(ロクソミトラ属)。 何度か飼育日記で紹介していますが、オニダルマオコゼが死んだあとも水槽内のアクリルパイプに少数が残っていたので、ここに新たな魚体を導入すれば、また付着するのではないか…?と思い、試していました。 なかなか付着しないな、と思っていたら… 昨日の朝、背中にポツンと付着するロクソミトラを発見!...
View Article食欲の秋
4年前の11月に書いた私の飼育日記です。 『プライベートで日記をつけています。 読み返すと、今の時期に目立つのが「今日は、かなたが餌を良く食べた!」の一文。 3年ほど、決まってこの時期に同じことを書き込んでました。 個人的なことを書く日記になんですけどね、他にとりたてて書く事が無かったのでしょうかねぇ(笑) でも確かに、この時期のマナティーは(特にかなた)はよく餌を食べます。...
View Article小さなウミウシ達
海牛類(カイギュウ類:マナティー)の次はこちらのウミウシ(笑) 今朝のツイートでも紹介しましたが、へんな生きもの研究所(タコノマクラ水槽)で久しぶりにオカダウミウシが出現しました。 水槽のアクリルパイプをゆっくりと這っていました。 体長約5㎜。 あ~やっぱ、かわいいわ。 6月に紹介した時は、もう二度と会えないだろうとサヨナラしたのに(笑) 5ヶ月ぶりの再会。...
View Articleザリガニミミズがいました
シミズ君のツイートで紹介されていましたが、朝からザリガニの撮影をしていました。 なにもグソラーからザリラーになったのではなく、シミズ君から「アメリカザリガニにザリガニミミズが寄生していますが、要ります?」と言われたからです。 あ、ザリガニシミズではなく「ザリガニミミズ」ですよ(笑) で、さっそく撮影… 拡大すると…おぉ!いるいる(興奮!) 矢印の箇所がそれです。クネクネ…...
View Article5種+αのウミウシが入所しました
今日は期せずしてウミウシDayになりました。 各種1匹づつですが、全てへんな生きもの研究所に入所(展示)しました。 いつもの菅島の漁師さんから頂いたのは2種類 ミヤコウミウシ…酢昆布の匂いがするウミウシです(ホント) これはスベスベマンジュウガニ水槽に同居。 ホソジマオトメウミウシ。 これはゾウリエビ水槽に同居させました。...
View Article+α
もりたきさんの言ってたのは、この子です。 予備水槽でみつけました。 おそらく本日入館したものに付いていたのでしょうね。 これだけで、日記を終わらすのももったいないので… 本日、見かけたテヅルモヅルさんの(愛の?)一コマ タイトルは…【その手を離さないで】笑 タイトルを付けただけで、愛が醸し出す画になるのはなぜでしょう 苦笑
View Article八方サンゴ
昨日の日記でホソジマオトメウミウシはホソトゲナシヤギやトゲナシヤギを餌にすると書き込みましたが、ヤギは八方サンゴの仲間になります。 最近、ニュースでよく耳にする小笠原諸島「宝石サンゴ」これも八方サンゴの仲間(八方サンゴ亜綱) たかむらさんのにょっきツイートで人気のウミサボテンも、ウミトサカやウミイチゴ、ウミキノコも、みんな八方サンゴの仲間。...
View Article取水口って!?
先日、もりたきさんのウミウシ飼育日記になにげなく登場した取水口という言葉。 重要なモノなのに、お客さんはなかなか聞き慣れないですよね? この重要性を伝えるべく、今回は日記を!! 前情報として・・・ 水族館で使用する海水はどのようなものがあるかというと 1.海から直接海水をくみ上げる 2.バラスト水という船の重し用の海水を買ってトラックなどで運んでくる...
View Articleオオベソオウムガイ№84とspadix
午前中、給餌をしようとしたら… オオベソオウムガイ№84がガラスにグリグリ押し当てていました。 spadix(スペイディクス)と呼ばれる交接腕です(矢印) オスはこのspadixを使ってメスに精子(精胞)を渡します。 餌の匂いに反応して交接し始めることがよくありますが、№84、相手もいないのに…(笑) おかげで普段は隠れているspadixが丸見えです。 余談になりますが…...
View Articleセノテヅルモヅルの日記を訂正します
先日の飼育日記でセノテヅルモヅルの幼体が成体から離れ、ついに独り立ちか!?と書き込みましたが… 日記はこちらhttp://www.aquarium.co.jp/diary/archives/12962 どうやら私の早合点のようでした。 取り付いていた成体が調子を崩し始めていたらしく、それで幼体が一時的に避難していただけのようです。 本日、腕を自切し始めた成体を予備水槽へ移動。...
View Articleジュウイチトゲコブシガニが脱皮しました
へんな生きもの研究所、カエルアンコウ水槽に隠れキャラ「ジュウイチトゲコブシガニ」をひっそりと飼育しています。甲幅7mmほどでしょうか。 ほとんど誰にも気付かれていません。 今朝、ふと見ると…そのジュウイチトゲコブシガニ脱皮していました。 一回の脱皮でかなり、二回りほどでしょうか?大きくなっています。 比較のために脱皮殻と対峙させてみました。...
View Article電車、2両目が入庫しました~
先日17日にツイートでも紹介しましたが、菅島の漁師さんからハナデンシャ(ウミウシ)が入館し、さっそく翌日からへんな生きもの研究所で展示開始しました。 状態はなかなか良さそう。 すると、本日、またその漁師さんからハナデンシャを頂きました。 電車、2両連結です!(いや、連結はしてませんが) 漁師さん曰く、このウミウシは結構採れるそうなので、今後も車両は増えるかも知れません(笑)...
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