僕が20年間テーマにしていること=環境水槽。
展示生物を、その生息環境(植栽)も含めて再現した水槽で展示するというものです。
室内での人工照明だけでの植物を栽培するというのはけっこう難しかったりするのですが…
そして、モチベーションが上がったり下がったりもするのですが(笑)
なんとか続けています。
最近、再構築を始めたのが、里山コーナーの「金魚水槽」と「メダカ水槽」。
なかなか上手く育つ植物がなく、今の里山でよく見られる、帰化種のトキワツユクサを植栽に使用していましたが…
本来の 里山の環境ではないので植栽をやり直すことにしました。
「金魚水槽」の改装は先日お伝えしましたが…
今度は「メダカ水槽」。
まずは栽培棚を新設し、いざ植物採集へ。
もちろん、その辺の植物を採集してくるのは、ちょっと。。。なので…
知人の私有林で許可をもらって採集させてもらいます。
当然、自然再生も考慮して群生の一部を、です。
金魚水槽と植栽が同一になってしまうと面白くないので、シダはマツザカシダを使用することにしました。
メインのコケはスギゴケ。
栽培が難しい種類ですが、頑張ってみようと思います。
さっそくマツザカシダとミズゴケを移植。
あっ、ベースにはケト土を塗ってあります。
今回の主役、スギゴケも移植し…
ひとまず完成。
と言っても、大変なのはここからで、活着するまでは通るたびに霧吹き!
みたいな超手間暇のかかることですが…
手間暇かけない合理的な展示にはない「趣き」なんかを表現できればいいな。。。
と思ってます。
飼育研究部 上岡岳