正体不明イソギンチャクの展示を終了しました
先日の飼育日記で紹介した熊野灘の沖合底引き網で水深300mより採集したオレンジ色のイソギンチャク。 研究者も初めて見るイソギンチャクで、今のところ種類はもちろん、どの仲間に所属するのかも不明… 生きているうちに見ていただこうと、さっそく先日の金曜日から へんな生きもの研究所で展示開始していましたが、昨日の朝から縮んでどうやら瀕死の様子… 元気な時の姿。...
View Articleその後の黄金ヒラメ
黄色いヒラメが続けて入館して、黄金ラッシュにわいた鳥羽水族館でしたが… さて、あのヒラメさんたちは今どうなっているかといいますと… 1匹は、色あせずにキレイな色をキープしてくれています。 ホッと一安心です。 過去には黄金だったハズなのに「普通のヒラメ」に戻ってしまった個体がいたので内心心配していたのです。 でも…他の子たちは、なんだか色がくすんできたような気がしています。...
View Article微笑みのアフロ
先日紹介したフクロムシ。 寄生されたヒシガニの方はよくエサを食べています。やはり扶養家族がいると(寄生ですが)余計に腹が空くのでしょうか。 宿主(今回はヒシガニ)はフクロムシに寄生されると繁殖能力が失われます(寄生去勢) これは繁殖にエネルギーがに使われないようにして、より多くの栄養が自分にまわってくるようにするフクロムシの生存戦略だと考えられています。...
View Articleそれは何かと問われても
昨日の閉館後のこと。 数日前から気になっていた標本を検鏡しようとイソイソと顕微鏡前に座ると、背後から「何を見るんですか?」と興味津々の声が。 声をかけてきたのは、今、水族館に実習に来ている専門学校の学生さん(女性)でした。 ちなみに声をかけられたのはこれが初めて。 …え、説明が難しいなぁ。ロクソソマって言ってね、いや、内肛動物という生きものなんだけど。...
View Article祝!入館30周年!!
気がつけば桜が散り、 あっという間にセレナの入館記念日になっていました。 そうです 4月15日はジュゴンのセレナが鳥羽水族館に来て30年周年です!! 今日はバックヤードツアー、アマモケーキのプレゼント、30歳限定プレゼント、お泊まり企画など 盛りだくさんな1日でした! そんな中でも アマモケーキのプレゼントは、いろいろ試行錯誤して挑みました! 作製風景。 結構地味な作業なんです。笑...
View Articleカイメンは動く
ジュゴン水槽と同じフロアにあるシーグラス水槽。 野生ジュゴンの餌でもあるリュウキュウスガモを展示しています。 その隅っこでひっそりと飼育(展示?)しているのがカイメンの仲間(ゴウシュウマルカイメン?) ご存知の方は多いでしょうが、カイメンは原始的な体制の動物で、固着生活をするため動くことはないと記述されています。 ところが、先日、いつも見るカイメンの雰囲気が微妙に違っていることに気がつきました。...
View Article贈り物 part⒉
こんにちは! 水中入社式は経験してないですが、この間の水中入社式でサポートダイバーをしたおーむらです! またまた嬉しい贈り物をいただいたので紹介します〜! あれは2017年に入ってすぐ。 大雨の日でした。 1人の男の子(小学校2年生)と30分くらい館内でお話をしていました。 その男の子は動物大好きでいろいろな園館に行ってると言ってました!...
View Articleダイオウグソクムシの日常
最近はダイオウグソクムシの飼育が安定しているので、日記ネタがあまり見あたりません。 2013年の夏に、この擬岩シェルターを入れはじめてから、徐々に安定してきたように感じています。 元々、彼らはこういった岩のすき間に身を隠す習性があるので、水槽の中にそんな環境を再現してやると、落ち着くようです。 結果、ストレスが軽減するのか、餌も普通に摂餌し…もはや食べた、食べないで驚くこともなくなりました。...
View Article今年もムラムラしています
コーラルリーフダイビングゾーンの細長い水槽(E3a水槽) この水槽には大きなメスのニシキエビがいます。 普段は昼間は岩の中に隠れていることが多いニシキエビですが…ここ数年 毎年、潜水掃除のダイバーを執拗にハグ?する不思議な行動が観察されています。 本日の潜水掃除中も執拗にハグされました。 これは一昨年(2015年)の様子...
View Articleほわわん
GW明けの月曜日です。 とっても良いお天気 空が青くて、とっても気持ちの良い朝になりました。 あたたかな日差しです。 そんな太陽の恵みを満喫しているのが「カピバラ」さんです。 「ハァ~日射し気持ちええわぁ」 「ほんと、いい気持ちやわぁ~」と恍惚の表情を浮かべておりました^^ 見ているこっちも、ほわわんとした幸せな気持ちになる今朝のカピバラさんなのでした。
View Articleハートのチョコレート
お久しぶりです!オカキとせんべいが大好きなニッシーでございます。 現在私は、4月21日を皮切りにスタートした、絶賛大人気開催中のGWイベント!! 「お菓子な!おかしな!?生きものたち」の担当をさせていただいております。 お菓子にちなんだ生きものを数種類展示していて、今日はその中から1種類紹介させていただきます。 ジャン! この茶色い魚はチョコレートモーリーといいます。...
View Article13才
今日はラッコのメイちゃん、13才のお誕生日です! メイちゃん、おめでとう~! さぁ、お昼のお食事タイム。 カメラを持った人が入ってきたせいか、二頭の落ち着かないこと(笑) 合図と全く違うことをしてきたり、そわそわウロウロ(*^_^*) もう、エビを期待しているのは間違いないです(笑) そんな落ち着かないお食事タイム終了後、お待ちかねのケーキ登場です! さて、今回のケーキはこちら!...
View Articleこだわり
ロイズ、メイと相次いで迎えたラッコのお誕生日。 沢山のお客様にお祝いして頂き、素敵なバースデーカードや、可愛いお写真まで頂きました。 ありがとうございます♡ さて、お誕生日限定でロイズ君が持っているこの旗。 お気づきでしょうか? 旗の部分をアップしてみると、ロイズ君のお誕生日。 そして、メイちゃんのお誕生日。 ラッコ部分に注目! ロイズは毛並みが黒い。 そしてメイは 白い!!...
View Articleアカトラ
水族館の予備水槽で熊野灘 水深300mの沖合底引き網で採集されたタコを飼育しています。 その体色から私はアカトラと呼んでいますが、このタコは少なくとも日本では記録されていない種類のようなので、現在調査を進めています。 鳥羽では2013年の入館が初記録で、だいたい年に1-3個体ほど採集されて入館しています。 それほど珍しい種類というわけでもなさそうです。...
View Article君の名は。
こんにちは!! 最近すでに暑がっている、おーむらです(・_・; 湿度が嫌です(笑) 今日は去年7月27日に産まれたカリフォルニアアシカ 「リップ」のこどもについて紹介しまーす。 仔を枕にするリップww ふつう逆じゃない?w ちょっと迷惑そうやし…. そんなリップの仔。 実はですね〜〜。 先先先月に 名前が決まっていました!!!(笑...
View Article大人になったね。
皆さん、今日もお疲れさまでした。 待ちに待ったGWも終わり 水族館はすっかり修学旅行シーズン。 そんな僕も、小学校の修学旅行は三重県でした!! 泊まった旅館では、 好きな女の子暴露大会があって 1番じゃなく2番目に好きな子の名前を言ったのを 今でも鮮明に覚えています。ともちゃんです。笑 さてさて、そんな昔話は置いといて… 今日、5月15日は鳥羽水族館の創立記念日!...
View Article開館記念日
今日、5月15日で鳥羽水族館は62周年を迎えました。 皆様の応援のおかげです。ありがとうございます。 さて、今年もこの開館記念日にラッコ達に豪華なエビのプレゼントがありました! ロイズ君にロブスター、メイちゃんにイセエビを用意しました。 お昼のお食事タイムから写真を撮りに入ったら、「エビ!?」とソワソワしだしたロイズ君とメイちゃん。...
View Articleリラックス方法
こんばんは、またまた久しぶりになってしまった飼育日記です。 鳥羽水族館には実はアシカ・アザラシたち40頭近くも飼育しているんですが 1頭ずつにメインで担当をする担当者がついているんです! 今夜は、私が新しく3月から担当になった ゴマフアザラシの男の子「よもぎ」のお話しです。鳥羽水族館生まれのよもぎは 今年で4歳になったんですが、めちゃくちゃ可愛いんです。...
View Articleバッカルコーン
ハダカカメガイ(クリオネ)です。 あえて人気者のラッコ水槽をバックに侵略者のイメージで(笑) 普段はこんな“桃尻”みたいなかわいい頭部ですが… 餌を捕食する時にここが割れて3対のバッカルコーン(口円錐)と呼ばれる突起が飛び出します。 餌がなくても、たまにバッカルコーンを出している姿を見かけることがあります。 …あ、割れた個体を発見! ここからは餌のミジンウキマイマイになった気持ちでどうぞ(笑)...
View Article熊野灘漸深海帯でレア生物をゲットしました
昨日は毎月恒例の熊野灘沖合底引き網採集に出かけてきました。 漁は日の出から日没まで。 日が長くなってきたので、昨日は早朝3時出港…帰港は夕方6時。 でも、やはり採集は楽しいですね。テンションが高くなっているからか疲れません(笑) 色々と珍しいモノを採集してきたので、その一部をご紹介~ まずは、【レア度☆☆】から。 メナガグソクムシ(左)とメダマウオノシラミ。一緒に採集したのは今回が初めて。...
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